■私とミニカー
生まれて初めてミニカーというものに触れたのが、大阪万博より前の幼稚園に上がる前後くらいだったと思います。何かのきっかけで買ってもらったのか頂いたのか忘れましたが、ポリトーイ製「JAGUAR PIRANA BERTONE」。ボロボロですが今でも健在です。
何故、幼児にミニカ? しかも、ポリトーイ製ジャガー? 両親が他界しているので真相は闇のままですが、今もっても不思議な出会いです。そして、中学1年生くらいまでの趣味として「ミニカー集め」と言うものが続きました。
誕生日やクリスマスのプレゼント、たまのお出掛け時に親の機嫌が良くて買ってもらえたり、お年玉での購入というのが入手の方法です。私のミニカー集めは親類にも知られていましたので、旅行土産としての頂き物もあります。マッチボックスやトミカは、わずかですが小遣いでも買えたので台数も増え、トータルで150台くらいにまでなりました。兄弟もおらずガラス戸のついた本棚に飾っていたので、子供のオモチャの割にはキレイな状態で保管できていたと思います。元箱を全て捨ててしまったことが、悔やまられるところですが。。。
しかし年齢とともに興味が薄れ、高校生になった頃からは逆に「部屋のお荷物」になっていきます。遊びにくる友人に見られるのが恥ずかしくて、ある日(カノジョが部屋にくる!)を境に菓子箱に詰め込んで押入れの住人になってしまいました。
大学進学、就職、結婚(今はバツイチ)と実家を離れた月日が経つにつれて、ミニカーの存在も頭から消え去っていましたが、実家の引き払いにともなって、再び私の手元に戻ってきました。しかし、まだまだミニカー受難の日は続きます。仕事の関係で転居の多い私には、前述の「菓子箱」が、荷造りのお荷物になっていきます。
引越し疲れで中身もろくに確認せず「ダンボールに入りきらない」「転居先のクローゼットに入りきらない」と、エイヤ!でハコスカならぬ「箱捨て」をしてしまったミニカーが50台くらい。しかも菓子箱に入っていたので、燃えるゴミとして処分してしまっています。だいたい分類して箱詰めしてあったので、1箱捨てるごとに特定のシリーズがゴソっと消え去ることになります。こうして、マッチボックスのレギュラーホイール車種、ディンキーやコーギー、ダイヤペットのミニカーの大半が、失われていきました。特にダイヤペットは全滅に近い状況になってしまいました。
再び「箱捨て」になることは避けたいので、今はミニカーを画像データにして残して、大事にして頂けそうな第二のオーナーさんに順に譲渡しています。
■ミニカーと写真
カメラは学生時代から興味があり、一眼レフや望遠レンズを持ちながらも、趣味としては2番手3番手の位置づけで被写体もバラバラでした。鉄道あり、自動車あり、飛行機あり、女性あり・・・友達がバイクのレースに出ると聞けば同行撮影、一時期は水中写真もトライしましたが、動き回る被写体に手こずり頓挫しています。はっきり言って期間と経験の割には上達には程遠い感じでした。
ミニカーを画像データとして残しておこうと思いたったのが、つい最近。「思いたったが吉日!」で、深夜の自宅で一人ハイボール中のことでした。最初はマクロレンズを持ち合わせてなかったのでコンパクトデジカメ(CANON PowerShot S70)のマクロモードを使って撮影しています。当サイトの「黒い背景の写真」がそれです。30cmくらいまで被写体に近づけるので1/43スケールのミニカーまでは上手く写せますが、それより小さいマッチボックスは淋しい写真になってしまいます。
サイトに掲載する以上は、ページの中に「実物のミニカー浮かんでいる」様な画像にしたいと思って、ネットオークションでマクロレンズや照明を買い込んで、一眼デジカメ(Nikon D70S)で撮ったのが「白い背景の写真」です。白色にシビア?なMACのディスプレイでご覧の方は感じると思いますが「背景の白」が上手く写せていません。日々、撮影(撮りなおし)に奮闘中です。