GARAGE-Rでは、ミニカーのメーカーや生産国にとらわれず「実車がロータリーエンジン搭載車」だったクルマを集めてあります。
- 2012/03/16 Update -
ロータリーエンジンの開発ストーリーは、テレビや書籍で数多く紹介されているので割愛しますが、世界で唯一、実用化・量産化できたのは日本のマツダのみと言っても過言ではないでしょう。
ローターが高速で偏心回転する構造故に生じる、エンジンの異常振動、ハウジング内に発生するチャターマーク、アペックスシールの破損など量産には程遠い問題点を抱えたNSUの試作エンジンを、マツダの技術者が地道に改良を続け、現在にも続く信頼性のある製品に仕上げたことになります。
マツダの成功によって、日産・GM・ダイムラーベンツなどの有力メーカーが相次いで開発に乗り出し、コンセプトカーとして自動車ショーにも出品されましたが、70年代のオイルショックで各社とも手を引いてしまいます。その後もマツダのみが開発・生産を続け、1991年のルマン24時間レースで総合優勝をとげたことは記憶に新しいところです。